情報による支配

以前に、強圧的な女教師が小学生を支配するという設定のテレビドラマをちらっと見た。かなり評判のドラマだったらしいが、僕は一シーンを見ただけだった。だから、それが何を描きたかったのかは知らないが、印象に残ったのは、情報によって人間を支配することの恐ろしさと言うことだった。
その女教師は、生徒全員の細かい情報を握っていて、その情報をどこかで出すことによって、深刻な利害関係を生み出すことを知っていた。その情報が漏らされることによる不利益を考えると、情報を握られている側は、女教師の命令に従う他はないと言う構図がそこにはあった。
かつては人間の支配は強大な暴力によって行われると考えられていたが、現代社会では情報こそが支配の道具になる。情報を握る人間こそが権力の中枢にいられる。そんなことを暗示するドラマだと僕は思った。
今ちまたをにぎわしているライブドア問題も、情報管理に長けた権力が、その情報を使って人間を支配する構図(システム)というものがそこから見えるのではないだろうか。叩けば埃が出ない人間はいないと言われている。その埃をつかんでいる権力は、容易に埃のあるものを支配出来るだろう。それを見せつけるためにライブドアが選ばれたのではないだろうか。