2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧
それでは野矢さんが提出する練習問題を考えてみよう。 問1 次の文章から論証の構造を取り出し、論証図を作成せよ。(1) 1 たぶん彼女は遅れてくる。だって、 2 今日は土曜日だから、 3 道は渋滞してると思う。それに、 4 彼女、時間にだらしないだろ。 …
例題2では「導出」の正当性についての評価がトレーニングとして取り上げられている。「導出」というのは、どのような場合に「正しい」と判断されるのかということだ。これは、論理的に結論が導かれるということの評価になるのだが、論理的に結論が導かれる…
この章の最初の例題は次のものである。 例題1 次の文章から論証の構造を取り出し、論証図を作成せよ。 1 犯人はAかBだ。だが、 2 AはいつもCと仕事をする。 3 ときにはそれにDも加わることがある。 4 今度の犯行ではCにはアリバイがある。だから…
論証を理解し評価するに際して重要なのは,「論証」と「導出」を区別して、別々に理解し評価するということだと野矢さんは注意する。「論証」というのは、その主張の全体構造に関わるもので、「導出」というのは、部分的ないくつかの「結論」を導くためのも…
論理トレーニングの応用として、優れた言説がいかに優れているかという、もっと建設的な分析もしてみたいと思うので、内田樹さんの『寝ながら学べる構造主義』の中から、ソシュールに関する章を取りだして考察してみようかと思う。僕はソシュールに関しては…
斉藤さんが、内田樹さんの「私がフェミニズムを嫌いな訳」を「為にする議論」と判断していることについて、論理的な考察をしていこうと思う。まず「為にする議論」の概念だが、これを僕がどう捉えているかを述べておいて、その概念に照らして、内田さんの文…
斉藤さんの「内田がほぼ田嶋陽子ひとりをフェミニスト代表であるかのごとく例示しつつ行うフェミニズム叩き」と「内田は随所で、自分に対する批判には一切回答しないと公言している」という部分について感じる違和感について分析してみようと思う。まずは例…
論理トレーニングのとりあえずの基礎的訓練が一通り終わったので、ここでその応用を考えてみたいと思う。本来の目的は、『バックラッシュ』(双風社)という本の斎藤環論文「バックラッシュの精神分析」に感じた違和感が、果たして論理的なものが原因で起こ…
次の課題問題は以下のものである。 問5 次の文章において、その主題、問題、主張を、それぞれまとめよ。(必ずしも問題文からの抜き書きではなく、自分で的確にまとめよ。) 「不妊は病気だろうか。いま、妻の側に原因がありそうな場合を考えてみよう。最近…
野矢さんの解答がない課題問題を考えてみよう。まずは次の問題だ。 問4 次の文章をより論理的に明確になるように接続関係を明示して書き直せ。 「日本工業規格(JIS)の定義に従えば、「誤差」とは「測定値から真の値を引いた値」とされるが、真の値が不…
練習問題の問3は次の問題である。 問3 次の文章を読み、根拠の関係にあるものをすべて取り出し、その関係を、「1→(2〜5)」や「(1,2)←3」のように文番号と記号を用いて答えよ。 1 刺身は活け作りに限るかといえば、そうでもない。 2 締めたば…
さて、長い問題文の問2を見ていこう。 問2 次の文章において、その主題、問題、主張を、それぞれまとめよ。(必ずしも問題文からの抜き書きではなく、自分で的確にまとめよ。) 「今日の日本では、人体の一部の無償提供は禁止されていない。献血や、骨髄や…
さて、野矢さんが提出する練習問題を考えていこう。まずは次の問題だ。 問1 次の文章をより論理的に明確になるように接続関係を明示して書き直せ。 「慣れないスピーチをするようなとき、口の中がカラカラに渇くが、危険な状況に陥ると、一般に動物の身体は…
論理トレーニングの次の例題は以下のものである。 例題3 次の文章を読んで、問に答えよ。 1 考えてみると、私たちの翻訳語というのは、ずいぶん奇妙な言葉である。 2 その翻訳語自体の意味は、むしろ乏しいことが多い。しかし、 3 それ自体に意味が乏し…