2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

カラスが黒いことを科学的に証明できるか

schneewittchen さんという方から、「立場によって「真理」は違うか」というエントリーのコメントをもらった。そこに紹介されていたページの掲示板に、表題にあるように、カラスが黒いことを科学的に証明するということをテーマにしたものがあった。ここで展…

「意味」とは何か

宮台真司氏が「連載第一三回:「行為」とは何か?」の文章の中で「意味」について次のような記述をしている。 「意味とは、刺激を反応に短絡せずに、反応可能性を潜在的な選択肢群としてプールし、選び直しを可能にする機能でした。」 僕は、この「意味」の…

教育におけるエリート主義と平等主義

小室直樹氏の戦後民主主義教育への批判の中心にあるのは、その平等主義だった。平等ということは、民主主義においては重要な考えであるには違いないが、それが「主義」になってしまうと、条件を考慮することなく「平等がいい」という前提で考えが進められて…

石原慎太郎氏の父性・指導者性

東京都知事戦で石原慎太郎氏が圧勝してから、その結果を整合的に理解したいと思っているのだが、なかなかすっきりするような解釈が見つからない。浅野史郎氏に魅力が足りなかったといえばそれまでなのだが、僕にはそれ以上に石原氏に魅力がないように感じら…

父性の欠如とモラルの喪失

小室直樹氏の指摘で気になることの一つに、父性の欠如とそれに原因するモラルの喪失との関係というものがある。小室氏は、『悪の民主主義』の中で「父性が良心を作る」と語っている。そしてこの良心が「人の規範(倫理、道徳)をつくる」と主張している。小…

民主主義とはどういうものか

小室直樹氏の『悪の民主主義』(青春出版社)によれば、戦後民主主義の批判の要になるのは、それがまったく民主主義と呼べるものではないということにある。戦後民主主義と呼ばれるものの、どの面が民主主義とは呼べないかということを理解することが重要に…

戦後民主主義教育

戦後も60年以上も経つと、どの時期の教育を「戦後民主主義教育」と呼んでいいか分からなくなる。僕が中学時代をすごしたのは昭和40年代半ばくらいだが、この時期は戦後も20年くらいたっていて、もはや戦後ではないと言われてから久しい。僕が教員にな…

歴史教育は物語でいいか

小室直樹氏が『悪の民主主義』(青春出版社)という本で戦後民主主義批判を展開している。この戦後民主主義批判というのは、僕は今までは党派性からくる議論だと思っていた。反体制側が戦後民主主義を肯定し、体制側はそれを否定しようとするのは、自分の立ち…

左翼の勘違い

在日朝鮮人の「強制連行」という問題は事実の問題であり、事実を間違えているという意味で嘘という言い方がふさわしいだろう。それは意図的なものでもあるようだし。これに対して、事実の間違いから生まれた嘘ではなく、理論の間違いから生まれたものは嘘とい…

左翼の嘘

左翼の嘘という言葉を宮台氏から初めて聞いたのは、「在日朝鮮人強制連行」ということにかかわっての言説だった。現在日本にいる在日朝鮮人の大部分の人が「強制連行」で連れてこられたと学校教育では教えられているが、実は大半の人は自らの意志で来た人ばかり…